iPodを作った男
昨年出版された林信行さんのiPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくりと同じく「Appleらしいプロダクトとはどのように生まれるのか」にフォーカスした内容。
本書でも林さんの本でも共通して主張されているのが、アップル製品のデザインが支持されているのは「装飾・装丁が優れているから」だけではなく、その製品によってもたらされる新しいライフスタイルや概念が魅力的だからなのだ、ということ。それはつまり、
- iPodやiMacの筐体を真似る
- パッケージからキャッチコピーを無くし、シンプルな化粧箱にする
- 音楽配信サービスだけを手がける(ソフトや再生機器との連携には無頓着)
といった表層的な追従ではアップルの製品を脅かすものは創れないということであり、「iPodやiTunes Storeのライバルが消費者の支持を得られなかった」ことの答えでもある。
トピックのひとつひとつはアップルフリークならば既知のものが大半だけど、第四章「キャッチコピーから見るアップル社」は、
Welcome, IBW. Seriously.
The Computer for the Rest of Us.
Think Different.
といった有名なコピーやスローガンの生まれた背景やその意味に触れていて、面白かった。

