墓場ブランド、儲かるブランド

墓場ブランド、儲かるブランド ~世界一やさしい新マーケティング論~ [マイコミ新書] (マイコミ新書)

「ブランドとは何か?」という基本から始まり、Web 2.0的な手法を活用したブランディング成功事例の紹介、Web 2.0マーケティングのウソ、弱者がいかにして強いブランドに対抗して行くか、までを手ごろなサイズにまとめた新書。

CGM、ブログ、SNS、ロングテールといったキーワードをちりばめて「Web 2.0」がマーケティングにいかに有効かを語る(だけの)書籍はよくありますが、本書はそういったブームに乗っかりました的なものとは違った冷静な視点で書かれていて、Web 2.0の実態をちゃんと分析したうえで使いどころとそうでないところを説明してくれています。

今どきなテーマのわりに地に足が着いている感じがするのは、おそらく著者の方々がネットビジネスを専門に研究されているからなんでしょう。

タイトルにもなっている「墓場ブランド」とは「認識レベルが高いけど、想起レベルの低いブランド」のことで、要するに「知名度はあるけれど、いざニーズの生まれるときには思い出されないブランド」ということ。全体を通して、この墓場ブランドをはじめとした弱者とアマゾンのような強者の違いを中心として話が進み、ある条件やタイミングにおいてはWeb 2.0的な手法が効果を発揮することもあるけれど、結局はマスなメディアに太刀打ちするのは難しい、という結論に。その理由として挙げられている例もうなずけるものが多く、「じゃあ、弱いブランドはそれにどう対抗していくべきか」というところが本書のキモになっています。

面白かったのが、Googleにおいて「AQUOS」と「アクオス」で検索された回数の合計が「液晶テレビ」を上回っている時がある、という話。

「ブログやセカンドライフやtwitterで(以下略)」と息巻いているPR担当者さんには是非とも読んでおいていただきたい。

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